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No.1164-2022/03/14

7つのMDをブラッシュアップ。全面改装した「関西スーパー鴻池店」

(3月1日、兵庫県伊丹市鴻池で)

No.1164号

  兵庫県伊丹市を本拠に店舗展開する関西スーパーマーケットは、同市北西部の「関西スーパー鴻池(こうのいけ)店」を3月1日、全面改装した。オーケーによる買収騒動が一件落着した事もあり、新たな体制で取り組んだのは、これまで培ってきた「7つのMD」をブラッシュアップし、地域のお客さんに提供することだった。



店舗の「個性」どう発揮するか


◇…関西スーパーの本部がある阪急伊丹駅周辺から北西方向に約3km離れた住宅地にある鴻池店。開店は1968年(昭和43年)12月だった。日本の高度成長期、郊外に移り住む人々に支持を受け続け、もう50年を超える店舗だ。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けたが、8カ月後の10月1日には、建て替えオープンしたという歴史がある。


◇…木目模様の床に張り替えられた今回の改装では(1)季節の花を取り揃える「フラワーガーデン」(2)食の情報発信の場となる「キッチンスマイル」(3)厳選したトマトを豊富に揃えた「TOMATOMA FARM」(4)徳島県から新鮮な青果物が届く「すきとく市」(5)自分流にサラダをアレンジできる「サラダステーション」(6)希少糖などを使った惣菜が並ぶ「デリカステーション」(7)インストアベーカリーの「ブレッチェン」といった「7つのMD」をさらに磨き上げた。


◇…鴻池店の周辺で関西スーパーは荒巻店、久代店、桜台店を出店、ドミナントを形成しているが、逆に考えれば、自店競合するケースでもある。さらに、新生・関西フードマーケットとしては、「イズミヤ昆陽(こや)店」、阪急オアシスが運営する「オアシスタウン」といったグループ企業の店舗も近くに出店しており、それぞれの店舗の「個性」をどう発揮させるかが、今後の課題になる。(P06~07に関連記事。オーケーの旗艦店を見学したSJレポートを掲載)


今週の目次




SJW新店レポート

旗艦店・和光丸山台店とドミナント形成。デリカと冷凍売場を拡大
 ヤオコー 和光南店


SJレポート 「関西フードマーケット オーケーのこれから」(5)

これが「ディスカウントスーパー」なのか? オーケー新用賀店の魅力度を調査


今週の業界トピックス

イオン
 店舗回収したペットボトルを水平リサイクルした容器の茶飲料発売
ファミリーマート
 細見社長、足立CMO、新年度スタートで商品の基本方針開示
いなげや
 「楽天全国スーパー」への出店に合意
東急ストア
 有機農産物の新規ブランド「Organicの約束」を展開
イオン
 トップバリュ初の本格プレミアム生ビール登場。
 年間売上40億円を計画
U.S.M.H
 マルエツとカスミの共同物流センター、2023年秋に開設
イオン
 ダイエー社長に西峠泰男イオン執行役が就任
サミット
 「ダン・ブラウン」3月の新商品、5種類を販売
ライフコーポレーション
 BIO‐RAL(ビオラル)プリン2種類、3月特別価格で
東武ストア
 友竹弘幸取締役が常務執行役員営業統括に就任


メーカー&ベンダー トピックス

国分グループ本社 12年ぶりの過去最高益を達成
大塚製薬 SOYJOYブランドから100%植物性のプラントベースシリーズ


企業動向

昭和産業、「もう包まない!混ぜ餃子の素」をリニューアル


この食材 きほんの基本(24)カレースパイス

色の決め手ターメリック、香りのクミンとコリアンダー


食品マーケティング

日東ベスト、上期(春~夏)新商品は「黒毛和牛カルビ」訴求(バックヤード向け)
スイーツはメロンクリームソーダ風ゼリー(他はリニューアル)


今週の大店立地法公示速報


交差点

和惣菜の原点?



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