(3月1日、兵庫県伊丹市鴻池で)
兵庫県伊丹市を本拠に店舗展開する関西スーパーマーケットは、同市北西部の「関西スーパー鴻池(こうのいけ)店」を3月1日、全面改装した。オーケーによる買収騒動が一件落着した事もあり、新たな体制で取り組んだのは、これまで培ってきた「7つのMD」をブラッシュアップし、地域のお客さんに提供することだった。
◇…関西スーパーの本部がある阪急伊丹駅周辺から北西方向に約3km離れた住宅地にある鴻池店。開店は1968年(昭和43年)12月だった。日本の高度成長期、郊外に移り住む人々に支持を受け続け、もう50年を超える店舗だ。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けたが、8カ月後の10月1日には、建て替えオープンしたという歴史がある。
◇…木目模様の床に張り替えられた今回の改装では(1)季節の花を取り揃える「フラワーガーデン」(2)食の情報発信の場となる「キッチンスマイル」(3)厳選したトマトを豊富に揃えた「TOMATOMA FARM」(4)徳島県から新鮮な青果物が届く「すきとく市」(5)自分流にサラダをアレンジできる「サラダステーション」(6)希少糖などを使った惣菜が並ぶ「デリカステーション」(7)インストアベーカリーの「ブレッチェン」といった「7つのMD」をさらに磨き上げた。
◇…鴻池店の周辺で関西スーパーは荒巻店、久代店、桜台店を出店、ドミナントを形成しているが、逆に考えれば、自店競合するケースでもある。さらに、新生・関西フードマーケットとしては、「イズミヤ昆陽(こや)店」、阪急オアシスが運営する「オアシスタウン」といったグループ企業の店舗も近くに出店しており、それぞれの店舗の「個性」をどう発揮させるかが、今後の課題になる。(P06~07に関連記事。オーケーの旗艦店を見学したSJレポートを掲載)
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