精肉のスキンパックを全ブースで展開、力入れる
世の中はSDGsの視点からの動きが顕著になりつつある。商品では、最近、日本ハムのウインナー「シャウエッセン」のパッケージが巾着パッケージから平袋にスリム化して大きな話題になった。この動きは、無駄な包装を排してプラスチックを減らして、売場の効率も上げていこうという、CGCグループが始めた「スカスカ撲滅」運動に端を発しているとみられる。
ウインナーに限らず、袋菓子など、中身は少ないのに袋は大きく、ブカブカという商品は少なくない。これは、デフレが長く続き、値段を上げないで中身を減らそうというステルス値上げ化と、包材を変える設備投資ができないという要因があったといわれている。また、袋だけ大きいスカスカ包装では、売場のスペースを取り、売場効率が悪くなるのに加え、物流での積載効率も悪くなるという側面もある。
こうした危機感から、シジシージャパンでは2017年からグループを挙げて、製配販のすべてのプロセスで無駄をなくす「スカスカ撲滅」運動を開始している。スタートは菓子業界で、亀田製菓が袋の中に入れていたトレーを外して包材を縮小化、さらに、同社を中心に新潟県の菓子メーカ―6社で、段ボールモジュール化などで物流の共通化を進めた。結果、包材削減、CO2削減、配送トラックの削減など一定の成果が出たことから、他の業界に広がりつつある。
日本ハムのシャウエッセンの平袋化はその一例で、同業メーカーにも広がり始めている。
そこで今回、注目されるのが、精肉のスキンパック化だ。スキンパックはトレーに商品をパックするのではなく、肉に空気が触れないよう、ぴったりと包装するもので、賞味期限が長くなり、店頭での販売期間が延び、ロスを減らせる、消費者にとっては冷蔵庫で長く保存できる、などのメリットがある。プラスチックトレーを減らせ、環境にも良い。シジシーでは4月開催の合同商談会で出展していたすべての畜産業者にスキンパック商品をサンプル展示させていた。
大手GMSやSMでは見かけることが多くなっているだけに意外と早く普及しそうだ。
SM篇 2022年2月期決算
コロナ禍継続し、4割の企業が増収、2割が増収増益
2022年2月期決算、19年度比でも8割の企業が増収
ヤオコー
前期、33期連続の増収増益を達成。新規出店寄与
バローホールディングス
28年ぶりに社長交代、新社長に横山悟副社長
ニップン
増収増益、システム障害による特損も冷食・業務用・中食が好調
大塚食品
日本初、ゼロミートが「大豆ミート食品類JAS」認証取得
日清製粉グループ
増益基調の維持
東洋水産/亀田製菓
第二弾タイアップ品「ハッピーターン」味焼そば
改装のポイント「お客様の負の解消」近畿の旗艦店舗としての役目
ダイエー 西宮店
惣菜を2倍弱に拡大。簡便・即食を強化し地域一番店に
エコス TAIRAYA大洗店
コーヒー、食用油など味の素AGF 中元ギフト
田丸屋本店 [WASABBQ]
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値上げとお買い得の交錯
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