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No.1179-2022/07/04

オフィス内の「無人店舗」。弁当や軽食、飲み物など500品目を揃え、実験から多店舗展開の段階へ

(静岡県浜松市の「マックスバリュ東海」本社で)


No.1179号

  静岡県浜松市のJR天竜川駅からほど近いマックスバリュ東海の本社。1階入ってすぐの場所に、写真のような冷蔵、冷凍ケースが並び、飲料やデザート、菓子から軽食、冷凍食品、アイスクリームまで並んでいる。PBの展示や商品紹介の場ではなく、れっきとしたキャッシュレス決済の「無人店舗」だ。弁当やおにぎりなども用意されているから、昼食時にはにぎわう。
  都心部の大きなオフィスでは地下にコンビニが進出したり、ちょっとした買い物には便利だが、大多数の職場では、そうではない。こうした、新たな買い物難民のために始まったスーパー版の「無人店舗」を見る機会があった。


お客様に近づくスーパーの具体例


◇…これからの店舗のオフィス需要を見込んで、2021年5月にオープンした。広さは20㎡ほどの超ミニ店舗だ。日持ちのしない、弁当やおにぎりなどは、近くのマックスバリュ浜松和田店から配送し、従業員が出向いて商品補充や整理などを行っている。


◇…一番ネックになるレジの問題は、クレジットカードやイオン系を中心とした、キャッシュレス決済のみとして解決した。同本社では、常時200人以上の人が働くが、出来たての弁当やおにぎり、サンドイッチなどが人気で、昼食時を過ぎると完売に近くなる。


◇…3月1日には静岡市葵区の「Maxマート静岡朝日テレビ店」をオープンした。静岡市中心部のこの店舗は25㎡、マックスバリュ東海の本社と同様、約500品目の商品を扱う。テレビ局という業種の特殊性もあって、原則は24時間営業の店舗だ。


◇…マックスバリュ東海の「お客様に近づくスーパーの在り方を模索し、新たな販売チャンネル、店舗の形を構築」が具体的な形になった「無人店舗」。需要はあるだけに、実験を経たこの先の展開が楽しみだ。


今週の目次




流通羅針盤

PPIH、脱炭素社会の実現に向けて前向きに動き出す


新 激戦地 ストアシーイングMAP

阪神電鉄本線今津駅・浜側 兵庫県|西宮市


SJW新店・改装店レポート

亀戸エリア地域一番店を目指す。最大級のビオラルコーナーも
 ライフ カメイドクロック店
エコスグループのノウハウ導入して全面改装
 TAIRAYA 宮原東口店


今週の業界トピックス

イオン
 7月以降もトップバリュ約5,000品目の価格維持を継続
ローソン
 郵便局の空きスペースを配送拠点に、移動販売開始
小川珈琲
 「DRIP OF HOPE コーヒーと考える未来 Vol.4」をYouTube配信


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・114

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ―


チェーンストア・コンビニの5月度販売概況

外出機会の増加により食品苦戦
 CVSは客数・客単価共に伸長


今週の大店立地法公示速報


交差点

電力需給ひっ迫注意報下のSM



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