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No.1180-2022/07/11

「生産性の向上が協会で第一の取り組むべき課題」と、(一社)日本スーパーマーケット協会川野幸夫会長

No.1180号

今こそ、製配販の連携が必要に


  一般社団法人日本スーパーマーケット協会川野幸夫会長は、6月30日(木)、帝国ホテル東京で開催された記念講演会終了後挨拶し、協会活動などを報告した。


  川野会長は、原油高騰などで生活に関わる多くのものが値上がりしている一方、生活者の可処分所得は増えず、節約志向はますます大きくなっている、SM業界は業態の垣根を超えた価格競争が激化している、コロナ禍で一息ついた業界もコロナ前にも増した厳しい経営環境に戻っていると、業界環境を指摘した後、協会が取組むべき課題を述べた。


  第一は生産性の向上。安く売るのは簡単だが、安く売って利益を上げるのは容易ではない。利益を上げないと店も企業も存続できないので、いかに生産性を上げられるかが大きな課題。

  協会はこれまで、標準化、共有化の推進、AI、ロボットなど先端技術の活用による生産性向上に向けたSMの将来像を提案してきた。


  さらにサプライチェーン全体での効率化に向け製配販の連携を大切にしていきたい。今こそ、製配販で運命共同体的な、それぞれが命を預け合うほどの信頼関係を持ちながら厳しい状況を克服していくことがますます必要になる時期と考えている。


  外国人材の活用。少子高齢化に伴い生産人口は減少し続けている。食品販売業界では人手不足が大きな問題になっている。デジタル技術の活用や機械化による店舗作業の軽減、さらにはPCの活用など生産性向上策に取り組むと共に、高齢者の積極的活用など各社とも可能な限りの対策を取ってきているが、まだまだ改善には至っていない。こうした中でさらに多くの外国人に働いて頂ける外国人在留資格・特定技能に新たにSM業種を加えて頂きたいという活動を皆さまの手助けを頂きながらしっかりと進めて行きたい。


  この他、プラスチック削減、インボイスの情報発信、キャッシュレスの加盟店手数料低減などに取り組む。


  なお、講演会は東京農業大学総合研究所特命教授末松広行氏が務め、約380名が参加した。


今週の目次




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 スティック、クリーミングパウダー一部商品を容量変更&価格改定


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東海道本線岸辺駅・北側 大阪府|吹田市


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善玉コレステロールを増やして健康維持に寄与する油


今週の大店立地法公示速報


交差点

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