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No.1185-2022/08/22

セーフィーとベルク、共同でAIカメラとデータを活用した業務改革を実証実験

セーフィー新製品発表会で、右からベルク取締役システム改革部長原田裕幸氏、セーフィー代表取締役社長CEO佐渡島隆平氏、ベルクデジタル推進室次長島澤豊氏


No.1185号

滞留率とPOSを連携して統合評価


  ベルクは、クラウド録画サービスシェア№1のセーフィーと共同で、セーフィーが開発したエッジAIカメラ「Safie One(セーフィーワン)」を活用した、弁当惣菜コーナーの課題解決に乗り出している。


  今年4月からベルクフォルテ我孫子店(千葉県我孫子市つくし野4‐1‐2)の弁当惣菜コーナーにSafie One4台を設置、同コーナーを4つのエリアに分割して、滞留数


  通過人数、滞留率を数値化した。結果は「店内の大通り(主通路)側の3つのエリアに対して裏側の隅になるエリアの滞留率が一番だった。大半の社員は大通り側の滞留率が高いと思い込んでいて、これを社内で言い当てたのは僅か2名だけだった。社員がこうした数値を見て売場内で売る商品を変えたりすることで商売の楽しさ、面白さを知るようになってほしい」(原田裕幸取締役システム改革部長)。


  AIカメラでの滞留率などとPOSデータなどと連動させて、販売点数、売上、PI値、荒利率、などに加重平均をかけた統合的な評価も行っている。実際、驚きの結果が出ているという。弁当ではカツ重が点数、売上ともナンバーワンのガリバー商品だが、統合評価では第4位だった。荒利益率が良くなかったためだが、1番は「桜エビとしらすの和風ご飯弁当」だった。それで「カツ重は売れているが、実際は夕方の値引きが多く、作り過ぎではないか、無駄なパワーをかけすぎていないか、という仮説が立ち、逆に桜エビとしらす弁当は値引きもなく売れておりもっと作ったら、というのが見えてきた」と、AIを活用した、全く新しいものの見方に気づいたという。


  「加重平均の計算は僕らではできない。相乗積などSMとしてのあるべき計数は横目線、そこにタテ目線、斜め目線が入ってくるのが加重平均。そこから弁当売場のポテンシャルはまだまだあるよね、というヒントを頂いたのはすごく面白い」と話している。


今週の目次




流通羅針盤

小売各業態の第1四半期の結果と第2四半期以降の見通し


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・117

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

「北山」地区に初出店。京都らしさとワンストップの買い物に優位性
 ライフ 堀川北山店
生鮮の売場と作業場を上下階で初めて分離した他社撤退跡店舗
 ヤオコー 横浜磯子店


2022年10月販促カレンダー


今週の業界トピックス

22年上期SCの動向
 新規開設SC数は前期比13か所増の37SCを予想
Genky DrugStores
 EDLP型レギュラー店の出店加速
ローソン×ほりにし
 人気のアウトドアスパイス「ほりにし」とのコラボ商品発売
ヤオコー
 みどりが丘店でネットスーパーをスタート。14店舗目
U.S.M.H
 EC限定で「フォンさんの鶏肉フォー」を発売


メーカー& ベンダー トピックス

昭和産業 秋冬家庭用新商品発表、リアルでは3年ぶりの開催
国分グループ本社 エスカルゴの王様を使用した「缶つま極シリーズ」発売


今週の大店立地法公示速報



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