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No.1186-2022/08/29

気候変動を反映して、防災関連商品の売れ行き伸びる

イオンリテール、23品セットの女性用防災バッグなど新発売


No.1186号

防災用のトイレ、バッグが急伸


  9月1日の「防災の日」を控え、チェーンストアの売場では防災関連の売場が目立つようになってきているが、イオンリテールでは「イオン」「イオンスタイル」の約300店舗で、7月中旬から防災関連商品の品揃えを強化している。なかでも一部店舗では8月上旬よりくらしの品、備蓄用品を含めた防災関連商品の売場を拡大している。


  8月23日、イオンスタイル品川シーサイドで取材対応したイオンリテール山田高政ホームファッション商品部長は「近年防災グッズの需要が高まっている。以前は地震関連が多かったが、ここ近年は異常気象やコロナ関連などに対する需要が高まっており、5年前に比べるとイオンの防災グッズの売り上げは約2倍。市場全体でも伸びているが、2020年あたりの伸長率がピークで現在は少し落ち着き傾向」と話している。


  近年、豪雨、地震などの自然災害が多発していることから、特に、非常用トイレ、防災バッグが売れ数実績の上位に入るようになってきているという。


  同社では、「避難」「断水」「停電」「食」の災害別に防災関連商品を180SKUラインアップしている。特に今年は、昨年の需要を受け、オリジナルで「女性にやさしい防災バッグ」、コンパクトで外出先に常備が可能な「置き防災バッグ」、30回分で断水時の助けになる「災害時の緊急トイレ」を新発売。これら防災バッグとトイレのカテゴリーなどは数量で昨対140%を目標にしている。


  「女性にやさしい防災バッグ」は、通常の防災グッズ16品と生理用品や化粧落としなどの女性用グッズ7品をセット。「これまでイオンの従業員で被災した経験を持つ女性従業員などから意見を集めて、なくては困るものを入れた」(山田部長)とし4,980円(本体)という価格に設定し、トライアルし易くして防災意識を高めてもらう狙いだ。


  さらに、防災用として吸収性の高い女性用ショーツを8月23日から新発売、女性目線での防災に力を入れる。


今週の目次




SJW新店レポート

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 ライフ 守口滝井店


今週の業界トピックス

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首都圏・関信越エリア&低温フレッシュデリカ事業展示会が
3年ぶりにリアル開催


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小川珈琲 「小川珈琲店 有機珈琲シリーズ」を刷新
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企業動向 ニップン2022年秋冬家庭用新商品を発表(上)

個食、簡便、美味しさ、SDGs対応、キーワードに開発


今週の大店立地法公示速報



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