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No.1187-2022/09/05

「シンプル・イズ・ザ・ベスト」を売場で表現

スーパーマルハチが神戸市に600坪の新店オープン

(神戸市兵庫区の「スーパーマルハチ柳原店」で)


No.1187号

  平清盛など、平家ゆかりの史跡が点在し、神戸港の前身である「大和田泊(おおわだのとまり)」にも近い神戸市兵庫区の国道2号線沿いに、7月28日オープンした600坪の「スーパーマルハチ柳原店」を訪ねた。
 神戸市中央区に本社がある同社は、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」を地で行く食品スーパーで、各コーナーの表示や、値札以外、余計な装飾がほとんど見られないシンプルな売場が特徴だ。  生鮮品は各市場などから仕入れ、いわゆるセンターはない。ドライはNBオンリーで、PBは扱っていない。価格は押しなべて安い。兵庫・大阪に41店舗、847億円を売り上げる実像とは。


かなり広い「業務の守備範囲」


◇…鮮魚売場では、キラキラと輝く淡路産の小アジが10数匹、1パック300円ほどで売られていた。同店の南東500mには、神戸市中央卸売市場本場があり、同場内のイオンスタイル神戸南と競合する。夜に強い店舗なので、時間を追うごとに惣菜売場の密度が増す。


◇…はやりのIBはなく、コロナで休業を強いられたイートインは元々設置していない。とは言っても、クレジットカードやPayPayなどの電子決済は普通に対応。顧客ニーズに沿い、時の流れに乗り遅れることはない。


◇…本部組織はシンプルだ。店舗運営本部長が全ての店舗の上司になる仕組みだ。エリア分けされているわけではないので、配下の2人が店舗を見て回る。配送も原則、メーカーや卸が各店配送を行っている。


◇…社員数は700人余。各人の「業務の守備範囲」はかなり広い。その分、やりこなすと確実に力が付く。毎年3月、全社員を集めた「方針発表会」が開かれ、トップの方針が示される。50店舖、1,000億円が射程になる今、どのように変化して行くのか、興味は尽きない。(次週、新店レポートを掲載予定)


今週の目次




流通羅針盤

勢い増すフード&ドラッグ、SM市場に攻め込む


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・118

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJレポート|拡大する冷凍食品市場

ベイシア国内最大級の冷食売場。約800SKUを揃える


今週の業界トピックス

セブン&アイHD
 「セブンプレミアム」15周年迎え、累計販売金額13兆円突破
良品計画
 9月1日より紙バックも有料化
ローソン×猿田彦珈琲
 「猿田彦珈琲」とコラボでスイーツ2品、チルド飲料1品


メーカー&ベンダー トピックス

日清製粉ウェルナ
 秋の新製品、簡便、本格、健康ベースに83品発売
日東ベスト
 秋冬の季節感を演出するブラッシュアップ品を発売
大塚食品
 ゼロミートから冷凍の餃子・ハンバーグ3品が新発売
国分グループ本社
 地域社会へ共に貢献するパートナーを募集
味の素AGF
 アートとドリンクが融合。アートドリンクディスペンサーを設置
小川珈琲
 創業70周年 新理念とともに 新ロゴマークを制定
大塚製薬
 オロナミンC、ファイブミニなど価格改定


SJW新店・改装店レポート

新業態店舗。惣菜・冷凍食品など“中食特化”のプロトタイプ店をオープン
 東武ストア フレッシュ&クイック朝霞台店
コンパクトな売場を活かし小回りの効く売場作りで地域密着
 マスダ TAIRAYAつくば桜店


チェーンストア・コンビニの7月度販売概況

新型コロナ急増の影響受け内食化需要増も前年には届かず
月前半は高気温の影響あり夏物好調


今週の大店立地法公示速報


交差点

「はちきんさん」に会いました



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