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No.1191-2022/10/10

小売業初、ライフのバイオガス発電、本格稼働

年間4,380トンのゴミを削減、70万KWhを発電

(大阪市港区の「ライフ天保山プロセスセンター」で)


No.1191号

初の試み、大変だった「許認可」


  食品スーパーの大命題は今も昔も変わらず「新規出店」だが、それと同じような年月と投資を経て完成し、稼働半年を経た「バイオガス発電設備」の見学会が9月30日、大阪港区のライフ天保山プロセスセンターであった。
  JRと大阪メトロの弁天町駅前にある「ライフ弁天町店」前から出る従業員送迎用のバスに便乗させてもらい、10分ほどで同センター着いた。案内されたのは、隣接の建物だった。「LIFE」のロゴがくっきり見える丸いタンクに、倉庫のような建物、その奥にコンビナートでおなじみのパイプが四方に伸びる。


◇…ここではまず、キャベツの芯やパイナップルの皮など、野菜・果物系や惣菜を製造した後に出る残さ(いわゆる食品廃棄物)が粉砕されて、南港や天保山のプロセスセンターから集められる。少しすえた臭いが漂うが、腐敗臭ではない。


◇…フォークリフトに載せられた残さは、地下にある受入槽に投入され、水と混じる。次に「LIFE」ロゴのある発酵槽で35日間、茶色のブツブツ状になった残さは、バイオガスに生成、発電設備に移され脱硫、発電機を動かす。残った発酵済みの消化液も処理。


◇…地球温暖化の原因になっている二酸化炭素削減のため、注目されている再生可能エネルギー「バイオガス発電」は以上のようなプロセスを経て、年間4,380トンのゴミを削減し、70万KWhを発電する。(家庭の消費量に換算すると160世帯分)


◇…小売業初の試みだが、ライフの社内でのコンセンサスを得るが第一関門。その後、もっと大変だったのが行政の許認可だった。多くのエネルギーが費やされたと振り返る担当の米谷淳二・近畿圏物流部長。快調な出店に、新たな試み――好循環の源を見た思いがした。


今週の目次




流通羅針盤

ネットスーパー、プラットホームの整備で、SMの参入相次ぐ


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・120

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店・改装店レポート

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 平和堂アル・プラザ八日市/ショッピングプラザ アピア
最大の冷食売場、BBQコーナーなど最新MDを集大成したSM
  ライフ 豊洲店


今週の業界トピックス

イオン
 メインの「赤トップバリュ」価値創造ブランドへ、今下期約1,200品目刷新
ローソン
 11月新設の「グリーンローソン」で、アバターを使ったリモート接客導入
オークワ
 客数減で計画下回り、通期業績も下方修正


メーカー&ベンダー トピックス

日本アクセス
 「からだスマイルプロジェクト」の新商品4品を発売
国分グループ本社
 GP環境準大賞(パッケージ印刷の部)を受賞
大塚食品
 「マッチ ビタミンアップル」新発売
東洋水産
 「マルちゃん 豆乳ごま担々うどん」新発売
大塚製薬
 インドネシアで環境分野への貢献を目指したサステナビリティプログラム開始
三井食品
 広島ハイボール第3弾&ハイボールの素、新発売
東洋水産
 高校生向けアイデアコンテスト優勝作品を商品化


今週の大店立地法公示速報



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