3世代が1日楽しめる 新時代のモール
(岐阜県土岐市の「イオンモール土岐」で)
JR名古屋駅から中央本線の快速列車で約40分。岐阜県土岐市の西部、多治見市との市境に近い丘陵地に「イオンモール土岐」が10月7日、グランドオープンした。東濃(とうのう)と呼ばれるこの地域は、丼鉢など身近な食器、美濃焼の産地として知られ、原料となる耐火粘土などの採掘をしていた「中山鉱山」跡地に建設された。
岐阜県内3番目のイオンモールで、名古屋と長野を結ぶ国道19号線沿いにある。車で30分圏内の35万人が基本商圏で、年間650万人の来場を見込んでいる。
◇…名古屋寄りの多治見市内で前泊しての取材となった。おかげで、プレオープン中のモール内をゆっくり見学することができた。マスク越しだが、「イオンスタイル土岐」を核に、140店舗あるテナントを回る来場客のウキウキした感じが伝わって来る。
◇…「お車ナンバー、岐阜○○の…」――という館内放送が聞こえてきた。例の「ハザードランプがついています」というアナウンスだった。レンタカーの「わ」でないことを確認したが、それにしてもよく通る声だった。騒音計で測っている人がいたので、見せてもらったが、「うるさい」レベルの「84~85デシベル」を示していた。記者会見でも「スピーカー台数を増やすなど、聞き取りやすい案内放送を目指した」と説明があった。「これぞ、快適モール」。また、換気面でも設備は一歩先を行く。
◇…東濃はバローの本拠地だが、競合というよりも「勉強させてもらう」姿勢で臨むという。3世代同居が多く、要望が強かった映画館の開設は見送られたが、温浴施設やゴーカート場、住宅展示場などの外部棟は充実している。南東方向1kmには「土岐プレミアム・アウトレット」もあり、1日楽しめる。※「交差点」に関連記事
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