No.1196－2022/11/14
「こだわり良質、ちょっとプラスの満足感」
こんな時代だからこそ、あえてDSとは対極の店舗を
（和歌山県岩出市の「メッサオークワ岩出店」で）
和歌山県の北東部、和歌山市の中心部から10数km東にあるベッドタウンの岩出市に10月28日、オークワの高質スーパー業態の店舗「メッサオークワ岩出店」がオープンした。同業態の店舗はこれで7店舗目。
食料品をはじめ、あらゆる商品の値上げが続き、ディスカウント業態が台頭する中で、「こだわり良質、ちょっとプラスの満足感」をコンセプトとしたスーパーを、あえて出店するのはなぜ？ そこには、オークワならではの「チャレンジ精神」が満ちあふれていた。
300坪の衣料品売場も併設した
◇…1980年（昭和55年）、新興住宅地に誕生した「ニチイ岩出店」があった場所に、2000年（平成12年）店舗を引き継いだオークワが「オークワミレニアシティ岩出店」を開設、それから20年を経て、老朽化で閉店。こんどは、フォレストモール岩出の核店舗として、オークワがメッサ業態でテナント出店した。
◇…食品売場は約600坪。北海道産全粒粉小麦を使用し、店内で生地から作ったパンやベーグルはメッサ初登場の商品だ。オークワの得意分野、水産もマグロなど商品の「キレ」が違う。畜産も同様だ。生ハムは店内でスライス、シェフ監修惣菜も目立つ。
◇…こだわり商品は、これまで生鮮が多かったが、グロサリーも頑張り、PB「オークワプレミアム」の新商品を投入するなど、いわゆるとんがった商品は全体の2割を超す。環境に配慮したフェアトレード商品も多く、SDGs化も進む。
◇…周辺はDS業態店舗が多いので、そこの差別化を図る。「高質だから、高収入の人が買われるというのではない。商品力で集客する」（大桑社長）。これまでなかった、商品を紹介するPOP看板にも力を入れ、300坪の衣料品売場も併設した。メッサ業態18年の経験とチャレンジ精神が新たな力となる。（後日、メッサオークワ岩出店の新店レポートを掲載予定）
今週の目次
sjw intervew｜本誌創刊25周年特別企画
ポストコロナにおけるコンビニの役割と商品政策
ローソン 商品統括部シニアマネジャー 矢島 真人 氏SJ決算レポート GMS篇 2023年2月期第2四半期決算
行動制限解除され、住関連品・衣料品好調
23年2月期中間 GW、お盆の人出増え、増益基調に今週の業界トピックス
訃報 ライフコーポレーション名誉会長清水信次氏、逝去
セブン＆アイHD
米粉を使ったパン2品、都内セブン－イレブンとヨーカ堂で新発売メーカー＆ベンダー トピックス
日本アクセス 実際に食べて選んだ「乾物おせちレシピ」
製粉メーカー各社 家庭用製品、来年1月納品分より値上げ
オカムラ 長野県須坂市に冷凍冷蔵ショーケースの新工場計画今週の開店情報
SJW新店レポート
スクラップ＆ビルドで最新箱型GMSに再生したモデル店
イオンスタイル 天王町
食品8つのカテゴリーを強化「フリースタンディングで制約なく」
ダイエー 寝屋川中神田店この食材 きほんの基本㉜｜蕎麦
日本人に最も身近な“完全栄養食品”
マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・122
― 生産年齢人口（働く人）激減の諸施策 ― 小澤 信夫
今週の大店立地法公示速報
交差点
もう聞けない、「清水節」の世界
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.