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No.1201-2022/12/19

「ヘルス&ウェルネス」を全面に掲げオーガニックと冷凍食品を集中展開

(大阪府豊中市庄内西町の「イオンフードスタイル豊中庄内店」で)


No.1201号

  大阪・キタの繁華街、梅田から阪急宝塚本線で10分の庄内駅。南に徒歩10分ほどの阪急バス本社・車庫跡地に12月2日「イオンタウン豊中庄内」がオープンし、1階にダイエーが運営する「イオンフードスタイル豊中庄内店」が核店舗に入った。
 写真の手前はフランス発信のオーガニックスーパー「ビオセボン」の商品を集めたコーナー。奥にはコロナ禍の売場で最も“追い風”を受けた生鮮の冷凍食品が並ぶなど、これまでのダイエーにはなかった構成が目を引く。


新しい試みで年末年始商戦に突入


◇…小売市場が全盛期だった頃の年末の「庄内」は、上野・御徒町の「アメヤ横丁」のように、豊南(ほうなん)市場に代表される「安売り」のメッカだった。庄内商店街の中にあるグルメシティ庄内店でも店長だった上西浩史店長は、「梅田に近いということもあって、30~40代のベンチャー企業に勤める若い世代も移り住む街に変化を遂げてきた」と言う。


◇…「この地域では初のSCということで、SDGsを切り口に、ヘルス&ウェルネスという大きな塊を作った。展開しているのは、オーガニックのコーナー化と無添加の果物、オーガニック野菜、低糖質をうたった冷凍食品などの集中展開で、庄内店の実験でも手ごたえを感じていたので、新店では思い切って拡大した」と明かす。


◇…「安売りの土地柄については、庄内店でもそこまで値段のことを言われるお客様は多くなかった。むしろ、欠品などの方が重要視された」とも。商品を統括するダイエーの江上大生・近畿商品統括部長は「これまで、イオングループとして、様々なところで扱っていた商品を一つにするという編集能力に欠けていたので」と話す。他店にはない新しい試みを掲げ、年末年始商戦に突入した。(後日、イオンフードスタイル豊中庄内店の「新店レポート」を掲載予定)


今週の目次




流通羅針盤

関西フード、統合時に示した成果が出せるか、スピードがカギ


今週の業界トピックス

ヤオコー
 上期、光熱費39%増が響き、連続増益途絶える。原料高で荒利益率も低下
アクシアルリテイリング
 上期、水光熱費の高騰の影響を受け、増収減益。期初予想を上回る


今週の開店情報


SJW新店レポート

ブランデの売場づくりを通常運営に落とし込んだ店舗
 フードスクエアカスミ 東海中央店
鮮度最大化に取り組む、食品強化の新業態「フーズパーク」誕生
 ベイシア フーズパーク大田原店


2023年2月販促カレンダー


市場活性化へ寄与|大塚食品の2022年

業務用で拡大続くゼロミート。家庭用では冷凍カテゴリーに3品を投入
 クリスタルガイザー、マッチなど飲料カテゴリー軒並み好調に推移


今週の大店立地法公示速報


交差点

今年の漢字は、やはり「戦」に



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