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No.1211-2023/03/06

市場のような小型スーパー、HCの1階に106坪で出店八百鮮名古屋北店「流通の原点と可能性を見た思い」

(名古屋市北区安井)


No.1211号

「商売の面白さを若い人に」


◇…八百屋と鮮魚を扱うから「八百鮮(やおせん)」と名付けたという同社の社長は、40歳の市原敬久(たかひさ)氏だ。岐阜出身の同氏は名古屋を中心に生鮮食材を扱うチェーン店「タチヤ」に5年ばかり勤めた後、「自ら店が持ちたい」と2010年に大阪の野田阪神の商店街で創業した。戸板に青果を並べた15坪の店舗だった。


◇…最初は売れなかった。元気な若者がやっているだけで、信用がなかったからだ。青果の次は、タチヤで学んだ鮮魚を扱った。1年が過ぎた頃、商店街から声がかかり此花区に出店。以後、九条、三国、空堀の商店街に店舗を構えるまでになった。その間、名古屋市昭和区の川原通店も出店し、12年経った今回が7店舗目だ。


◇…売上構成比は青果が35%、鮮魚25%、精肉が25%。後発の精肉は5年ほどで、試行錯誤が続く。グロサリーと日配で15%、惣菜の扱いはない。市原氏は「システム化し過ぎず、属人的に昔ながらの八百屋や魚屋の良さを生かし、何より若い人に商売の面白さを知ってもらいたい」と話す。


◇…EDLPが基本で、その日に売り尽くす。朝早い仕事だが、10時から18時までの営業で日曜は定休日。中央卸売市場の休業に合わせて休む。7店舗で90人の社員の平均年齢は32.5歳。バローの子会社にもなった。
※P08~11に「八百鮮名古屋北店」の新店レポートを掲載


今週の目次




流通羅針盤

企業が長期的な成長を目指すためにはESG経営が不可欠な要件


今週の業界トピックス

イトーヨーカ堂
 とくし丸100台突破、毎日約3,000人が利用
アクシアルリテイリング
 代表取締役を異動、原和彦社長はCEOとしてHD運営に専念
ファミリーマート
 「ブルーグリーン」プロジェクト第2弾、サステナブルなスプーンなど発売
ヤオコー
 需要予測に基づく自動発注システムを全店で稼働


メーカー&ベンダー トピックス

昭和産業 2023年春夏家庭用新商品3品発売
国分首都圏 人気カレー店エチオピア監修のカレー製品の取り扱いを開始


SJW新店レポート

「効率を追求するだけではなく、逆に新鮮な感じをしてもらえる」店舗
 八百鮮 名古屋北店
価格と価値を訴求。心地よさ提供するため内装にも工夫
 西友 和光市駅前店


チェーンストア・コンビニの1月度販売概況

行動制限のない年始で帰省&外出需要増
SCやコンビニが好調。買上点数減は継続


今週の大店立地法公示速報



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