イオンは4月4日、愛知県南東部の豊川市に、新たな商業施設「イオンモール豊川」をグランドオープンした。このモールは東三河と呼ばれる地域にあり、豊川稲荷に通じる名古屋鉄道豊川線八幡駅の南、徒歩5分ほどの場所に立地している。
元々はスズキの2輪車を製造していた豊川工場があった場所だ。店舗のコンセプトは「はじめてを、はじめよう。」正面の大屋根の下に、緑豊かな集いの場所が生まれた。コロナ禍は終わったわけではないが、新たな段階に来たのは事実。商業者と地元住民のコラボが実って何かが生まれる予感がする。
◇…大屋根の2階のセントラルパークは悪天候でもゆったりと楽しめるスペースになっているが、1階の東の方には、「グランドパーク」が設けられた。身体に障がいがある人もない人も、一緒に遊ぶことができるインクルーシブ遊具や噴水を設置した。その延長線上に、アウトドア体験やバスケットができるアクティブゾーンを配置、ファミリーで1日中楽しめるようにしている。
◇…核店舗には「イオンスタイル新豊川」が入った。地域最大級の食品売場があり、惣菜などは想定の1.5倍も売れるなど、滑り出しは好調だ。衣料品も従来のGMS色から脱し、「トップバリュコレクション」を前面に打ち出すなど、新規の取り組みが目立つ。豊川稲荷方面に「イオン豊川店」があるが、地元のお客の便を考え、すみ分ける。
◇…アウトドアや話題のライフスタイル専門店まで、190の専門店が集結した「イオンモール豊川」。交通の結節点でありながら、これまで西は岡崎、東は浜松方面のイオンモールまで買い物に出かけていたが、今度は他の地域から人が集まる場所に変貌するかも知れない。
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