イオンのオンラインマーケット「Green Beans」
今夏に稼働開始するイオンのオンラインマーケット「Green Beans(グリーンビーンズ)」で注目されるのは、逆転の発想で注文の手間が大幅に省かれていること。通常のネットショッピングでは、お客がカテゴリーや商品を検索して買う商品をカートに追加していくが、グリーンビーンズでは、クリック一つでお客が欲しいと思われる商品をカートに入った状態で提示する。「スマートカート」と呼ぶ同社独自のサービスだが、AIが考えて2秒で提案する。お客は表示された商品を実際に買うかどうか判断して、「+」か「-」をクリックして増やすか削除していけばいい。
これは、お客の過去の購買履歴や顧客データを組み合わせて関連商品などを自動でカートに用意するもので、お客がこのシステムを使えば使うほどパーソナライズされ、より便利になっていく。購買データが蓄積されれば、1回の買い物が15秒で済ませることも可能になるという。
このシステムはまとめ買いを提案するために開発されたという。太田正道イオンネクスト取締役副社長は「子育てや仕事で忙しい人は買い物をまとめて簡単に済ませたいというニーズが強い。まとめ買いを時間に追われながら行うのではなくてお客様自身の好きな時に楽しみながら行っていくスタイルに変えていきたい」とその狙いを話している。
最大2週間先まで注文ができ、まとめ買い時に気になる鮮度では、1週間鮮度保証野菜を開発している。レタスは収穫段階から商品の包装技術、温度管理まで特別の工夫をして、1週間経ってもシャキシャキさが失われないレタスを用意するという。
配達は365日、7時~23時の1時間単位で選択でき、到着の時間も直前にスマホで連絡されるのでそれに合わせて用事を済ませることもできる。玄関先まで訓練された自社の社員が配達しブランディングにも気を配る。
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