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No.1228-2023/07/10

気を吐く4月参戦の「バロー近江八幡店」現代版「近江商人 発祥の地」が激戦区に

(滋賀県近江八幡市西庄町で)


No.1228号

  「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という「三方よし」――近江商人の発祥の地の一つでもある人口8万人の滋賀県近江八幡市。琵琶湖の東岸・湖東地域にあり、JR近江八幡駅の南には、イオン近江八幡ショッピングセンターが存在感を見せている。
  4月に、岐阜県多治見市に本拠があるバローの「スーパーマーケットバロー近江八幡店」が北東部の通称「浜街道」沿いにオープンした。生鮮3品の専門店やベーク・デリカの商品展開もいい。早くも「常連客」を確保している。帰りに官庁街に面する一等地にそびえる平和堂の「アル・プラザ」を見て、新規出店するのは容易なことではないと思った。
  ただ、他の競合も気になったので、後日じっくり回った。「百聞は一見にしかず」、「アル・プラザ」以外に、大黒天物産の「ラ・ムー」、それに「トライアル」が、ホンの数kmの範囲に点在する“超激戦区”であることがわかった。


「24時間営業」の強力2社も出店


◇…駅から西に、平和堂の小型店「フレンドマート八幡鷹飼店」を過ぎ、白鳥川沿いに北上すると、1kmほど先にピンク地の壁面が印象的な「ラ・ムー」が「ケーズデンキ」と並んでいる。岡山県倉敷市に本社があり、24時間営業の関西ではおなじみのDSだ。


◇…さらに北上すること1km。今度は、紺地に黄と白色が鮮やかな「トライアル」が出店していた。食品だけでなく衣住も備えた九州出身の総合DSで、「レジカート」など、最新の決済システムがウリだ。ここも24時間営業。


◇…近江八幡から大阪へは1時間10分の乗車時間だが、首都圏に比べれば、何のその。地元に工場も多く、新しく移り住む若い人も増えている。だから、出店も盛んなのか。バローは7月7日、草津にも出店した。*P02~05の新店レポートでも「スーパーマーケットバロー近江八幡店」を紹介


今週の目次




SJW新店レポート

目的を持って、遠くからでも来店してもらえる店づくり「DS」路線に
 スーパーマーケットバロー 近江八幡店
みなとみらいエリア初上陸。生鮮強化とこだわり品で客を魅了
 フードウェイ MARK IS みなとみらい店


新 激戦地 ストアシーイングMAP

近鉄大阪線河内山本駅・大阪外環状線八尾郡川 大阪府|八尾市


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・137

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJレポート|田島鉄郎西友執行役員商品物流本部長、生鮮強化戦略を語る(上)

生鮮のPB「食の幸」を開発、活気ある売場作り進める


今週の業界トピックス

ファミリーマート
 無人決済システム店舗の出店加速
ローソン
 代替卵使用のサンドイッチと魚介系ホットスナック「海からクン」投入
ファミリーマート
 最高級モカ豆を使用した「アイスモカブレンド」を新発売


メーカー&ベンダー トピックス

三井物産流通HD/三井食品 持ち株会社と5社合併へ検討開始
マルハニチロ 発売30年の「あら挽き肉しゅうまい」がリニューアルし、復活


この食材 きほんの基本㊵|なす

低カロリーなのに特有の栄養成分も豊富に含む野菜


今週の大店立地法公示速報



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