オール日本スーパーマーケット協会
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)は8月24日(木)、パシフィコ横浜で「2023年度AJS商品・用度展示会」を開催、昨年を大幅に上回る約1,000名が参加した。同グループのPB「くらし良好」とNBメーカーなど369社が521小間出展。グロサリーだけでなく、生アトランティックサーモン、生しいたけ、鶏肉産地パックなど生鮮品などもブースを広く取って売り込んでいた。
開催に合わせて記者会見した田尻一AJS会長は、食料品などの値上げが続く中でのPB「くらし良好」の状況について「これまでPBの大半を2~3回値上げしたが、NBより2~3か月遅れてのアローワンスの中で繰り返し値上げできる態勢が整ってきている。この4~7月で売上は110%と伸びているが物量は102~103%で7~8%が値上げの影響」とし、値上げしても数量は堅持、数量ベースでの集中率は上がっている。
ただ、「NBメーカーは原材料、エネルギー、物流費、人件費などを要因に値上げしているが、我々は一定の率しか載せられない。メーカー参考売価以上高くできないので我々の人件費、物流費、エネルギーコストがでてこない。現場の努力で凌ぐしかなく、値上げしても利益は減っている。ここが今回の値上げでもっとも苦慮しているところ」と小売の現状を訴えている。
こうした厳しい環境から、「会員企業からもPBが欲しいという声は高まっている。今回、ベトナムからも差別化商品としてPBを販売したいと視察に訪れている。ただ、国内企業からは店舗オペレーションや社員教育を再度やり直したいから入会したいという希望も増えており、むしろウエイトはこちらの方が高い」と、商品活動と教育活動という2本柱のAJS活動への期待は大きいという。
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