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No.1238-2023/09/25

阪神タイガースの「アレ」が実現した、地元の表情

18年前は、郵政改革の「小泉劇場」で熱気

(兵庫県尼崎市の「尼崎三番街」で)


No.1238号

  アメリカに17年周期で羽化するセミがいる。「それと同じように」と言ったらファンに叱られるが、阪神タイガースの岡田監督が口にした「アレ」が18年ぶりに、現実になった。
 17日の日曜日、日本一早いマジックナンバーを掲げる兵庫県尼崎市の「尼崎三番街商店街」では、早くも次のてっぺんを目指す、優勝祈願の幕が垂らされていた。六甲おろしが流れる中で、大勢の人たちが記念セールに訪れている。
 文字通りトラキチが集まる阪神杭瀬駅に近い居酒屋「寅吉」では、優勝前から多くの取材が入り、この日もテレビに出るとかで、準備に大わらわだった。


「優勝セール」にもあった温度差


◇…872億円の経済効果があるというリーグ優勝関連。一番ごった返してしていたのは、大阪・梅田の「阪神百貨店梅田本店」で、混雑はハンパではない。目玉は大半が「完売」だが、そんなことは関係なし。同じH2Oグループでも阪急百貨店は「敬老の日」の売り出しがメインで、温度差を感じた。スーパーは、傘下の阪急オアシス、関西スーパーマーケット、イズミヤとも、優勝直後の福袋セール以外は、地味な扱いだった。


◇…ところで、阪神が前回優勝した2005年(平成18年)は、JR福知山脱線事故があった年で、政治の世界では小泉首相が「郵政解散」し、大勝を収めた。地球温暖化が叫ばれ、クールビズが推進された。新語・流行語大賞には「小泉劇場」が、今年の新語には愛知県で「愛・地球博」が開催されたことなどで「愛」が選ばれた。


◇…コロナ禍で4年近く、この18年間で世界における日本の相対的な地位が大きく下がり、経済回復も危うい。そんな中で、阪神のリーグ優勝は采配を振った岡田監督の功績が大きいが、スーパーの経営でも「18年間の功績」がテレビで紹介されていた。*巻末の「交差点」でも、関連記事を掲載


今週の目次




流通羅針盤

投資ファンドによるそごう・西武の百貨店としての再建は難路


今週の業界トピックス

イオンリテール シニアケアに向き合う“ケアラー”サポート事業を立ち上げる
ファミリーマート×郵政
 千葉・埼玉の郵便局でファミマの商品の販売開始
ローソン
 節約意識に対応、おにぎり・チルド弁当の定番品6品最大20%値下げ
イオン/イオンリテール
 衣料品と日用品のレジ袋を紙製に


メーカー&ベンダー トピックス

サラダクラブ 「カラダがよろこぶサラダ」シリーズ3品、新発売
国分グループ本社 K&K缶つま、ビールに合う辛口の新商品2品を発売
マルハニチロ ジャパン・フード・セレクションでグランプリW受賞
三井食品 東北支社を移転。物流の品質と安定の強化を図る


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

雅菜工房 [青豆しとぎバター]
バターでつないだ青森県南部地方伝統の味


SJW新店・改装店レポート

惣菜売場を倍以上に拡大。EDLP強化で幅広い層を取り込む
 エコス TAIRAYA 佐倉店
売場面積は333坪。全体がピシッと決まった感がある都会の「別空間」
 ライフ 桜ノ宮店


企業動向

ニップン2023年秋冬家庭用新商品を発売(中)
冷凍食品、大盛パスタ、ワンプレート、さらに強化


今週の大店立地法公示速報


交差点

「がっちりマンデー!!」のライフ



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