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No.1239-2023/10/02

店内調理の急速冷凍商品で勝負 その名も「冷凍dai革命」

~ 14年ぶりに大阪・松原市に帰って来たダイエー ~

(大阪府松原市新堂の「イオンフードスタイル松原店」で)


No.1239号

  「まるで市場のような対面鮮魚売場」「作業風景が見えます」「冷凍食品をリーチインケースで販売」――その時々のキャッチフレーズで、スーパーは売場の時流を先取りしてきた。「流通革命」の旗手だったダイエーが打ち出したのは、「冷凍dai革命」だ。「フルーツ盛り合わせ」「焼き魚」「さつま姫牛 希少部位」「魚屋の寿司」「特厚ロースカツ弁当」「アップルパイ」など130品目が揃った。
  大阪市南東部の松原市で9月21日イオンタウン松原」の核店舗としてオープンした「イオンフードスタイル松原店」の冷凍革命をリポートする。


人情の熱い土地柄で「冷凍革命」


◇…バックヤードに設置した大型冷蔵庫ほどの最新の特殊冷凍機(デイブレイク社製)で、野菜、果物、刺身などの商材を急速冷凍し、生鮮、デリカ、ベーカリーの各売場で販売するもので、対象は約130品目ある。


◇…半年前から大阪市内の住之江店で実験を重ねてきたもので、この「冷凍機」の実物を見ることはできなかったが、2台が稼働しているという。冷凍に適したもの、そうでないものなど、課題は多いが、個食・小食サイズなど、ニーズに応じた「ちょうどいい」商品を提供する。


◇…せっかく急速冷凍商品を買い求めても、何でも「レンジでチン」で解凍できると思い込んでいる人が多い。「上手な解凍方法」など、売場にチラシも用意されているが、読むとなかなか面倒。これが今後の課題だ。


◇…南河内に属する松原市。「何をさらす」とか「けつかる」など、語感の荒さだけが残って、裏に秘める人情の熱さが他に伝わらず、じくじたる思いの人も多いと聞く。「判官びいき」の熱い土地柄でもある。「冷たいもの」で勝負を掛ける「daiei」の革命に注目したい。*新店レポート、交差点にも関連記事


今週の目次




SJW新店レポート

 「冷凍dai革命」。特殊冷凍技術使った店内加工の冷凍商品は130品目
  イオンフードスタイル 松原店


今週の業界トピックス

UAゼンセン松浦昭彦会長
 賃上げ、正社員3%台、パート5%台で妥結
イオンリテール
 国内水産物の消費拡大をサポート
セブン-イレブン
 機能性表示食品として「おにぎり」等3品新発売
三菱食品
 将来顧客の中心になるZ世代の取り込みを提案


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・142

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


食品マーケティング | 日清製粉ウェルナ

秋の新製品、リニューアルと合わせ46品目を発売(上)
昼食需要継続し、早ゆでパスタ、コロナ前比で4割増


チェーンストア・コンビニの8月度販売概況

買い控え続くも単価上昇、行楽需要で好調に推移
CVSは全社が既存店増


企業動向

ニップン2023年秋冬家庭用新商品を発売(下)
グロサリー REGAROブランド強化し、既存シリーズ育成


今週の開店情報


今週の大店立地法公示速報


交差点

戻ってきた、ダイエーの「アレ」



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