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No.1249-2023/12/18

相乗効果を期待してオープンした、HCとドッキングの「ジャストなお店」

(名古屋市南区の「平和堂名古屋元塩店」)


No.1249号

  DIY関連用品やプロ仕様の資材を主に扱うホームセンター(HC)と食品スーパーが隣同士で営業。そんなに珍しいものではないが、11月24日に名古屋市南部でオープンした「平和堂名古屋元塩店」は、平日の集客がもっと欲しい中型のHCと、新たな出店立地を求めるSM側のニーズがピッタリと合ったケースのような気がする。
  平和堂はバッティングする生活雑貨を減らし、その分は食品に特化、青果と惣菜に注力する「ジャストなお店」を目指す。「野菜を良く買ってもらえる店舗は『マイストア化』するので、デリカと合わせて差別化を図りたい」(羽田野文博・東海営業部長)。


「はやるんじゃないかな」の声


◇…平和堂のオープン当日、最寄りの笠寺駅から乗ったタクシーの運転手が、お客の声を代弁してくれた。「カーマは元々、名古屋だけど、ここはDCMになって、客足を落としていたね。最近は、安売り店ばかり増えてたんで、お客さんは平和堂大歓迎ですよ。きっちりした会社だし」。送り迎えも増え、職業的な勘で「はやるんじゃないかな」。最後は、来年にかけるドラゴンズの話で終わった。


◇…店舗説明会に出席した平松正嗣社長は「2006年頃に、平和堂が東海地区に進出した当初は、200億円でスタートしたが、現在は400億円を超え、500億円も見えてきた」と語る。政治とは大違いの「現金キャッシュバックあり」で人気のHOPカードの普及にも力を入れる。


◇…HCとスーパーのコラボと言えば、10月に大阪府松原市でオープンしたイオンタウン松原の大型HC「ハンズマン」と「イオンフードスタイル(ダイエーが運営)」が話題になった。来年も、食品スーパーは様々な形で異業種との店舗連携を進めていくことだろう。*P06~09でも「新店レポート」を掲載


今週の目次




SJW新店レポート

セブン&アイグループのMDを融合してフルスペックの品揃え実現
 ヨークフーズ 中浦和店
地域に密着した「ジャストなお店」。今その時の「ちょうど良い」を実現
 平和堂 名古屋元塩店


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・147

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の業界トピックス

マルエツ
 上期決算、客数が増え、既存店売上102.2%とプラスに転じる
カスミ
 上期決算、販促、店内施策の大転換で売上減招く
アクシアルリテイリング
 上期、人流回復、PB品、独自商品が寄与し増収増益
イオン
 24年恵方巻、曜日回りが良く、前年比20%増を予想した商品
西友
 「みなさまのお墨付き」から、産地菓子「Go Local」シリーズ新発売
ウエルシア
 食品・医薬品販売に加え、オンライン健康相談が出来る移動販売車


ベンダー トピックス

三菱食品 上期決算、人流回復しCVS、業務用牽引し増収増益


2024年2月販促カレンダー


今週の大店立地法公示速報


交差点

近くのスーパーがなくなったら…



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