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No.1252-2024/01/15

思いもしないスタートを切った2024年

1000年の歴史がある「あの平和な光景をもう一度」

(石川県輪島市河井町の「朝市通り」で)


No.1252号

  「兎の次は辰年、今年は登り竜で合格祈願」「流通業界に新たな流れも」と記事のタイトルや、あらかたの内容も決まり、いつものバタバタから「抜け出せるな」と思った年明けだった。元日夕の祝宴を家族で祝おうと、乾杯の発声をした直後、数台の携帯がけたたましく鳴り、外洋に出た船が底の方から揺れるような奇妙な波動を感じた。
  出窓の観葉植物の吊り鉢が左右に揺れている。「地震だ!」、慌ててテレビのリモコンを取り、NHK総合テレビを見る。「能登半島で震度7、大津波警報が出ました」「ただちに、逃げて!」――声が裏返る女性アナウンサーの絶叫が続いた。この地震は「令和6年能登半島地震」と命名された。


惨状を伝えるテレビに釘付け


◇…石川県の能登半島、特に輪島周辺は地場スーパーの取材などで何度か訪れ、遠いけど何度行っても「ふんわり」と包み込んでくれる雰囲気が妙に忘れがたく、惨状を伝えるテレビに釘付けになった。


◇…2日の夕方、NHKのテレビは能登の画面から羽田空港の混雑を映し、なぜか屋外の映像に切り替わった。「何か火災が起きたのでしょうか?」――15分ばかりそんな画面が続いた後、突然閃光があって、右から左へ火の玉が走った。


◇…新千歳空港発の日航516便が海上保安庁の飛行機と衝突したのだ。「満員の乗客は」と思ったその数10分後、乗客・乗員全員無事脱出成功との報が入った。5人が犠牲になった海保機は、新潟に救援物資を運ぶ途中だったとか。


◇…「今年はどんな年に」などとあれこれ書く前に、震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りし、今なお厳寒の地で避難し、復興を願う多くの人たちとともに、表紙写真のような光景が再び見られることを切に願う。*コラム「交差点」にも、関連記事を掲載


今週の目次




SJW新店・改装店レポート

標準店の進化モデル店。生鮮の連動強化し、品質と値頃感を打ち出す
 ヤオコー 松戸上本郷店
新たな旗艦店として大型改装。ブランデ要素取り入れ再構築
 フードスクエアカスミ つくばスタイル店


今週の業界トピックス

マミーマート 「生鮮市場TOP!」が軌道に乗り、一気に出店・改装を加速
日本SC協会 24年の新設商業施設数は23年より7つ減少の27施設
三菱食品 「かむかむ いちご」が再登場


新 激戦地 ストアシーイングMAP

伊勢崎街道・国道17号線周辺 群馬県|高崎市


チェーンストア・コンビニの11月度販売概況

買い控え傾向も単価アップで売上増
気温低下で季節商材も好調


この食材 きほんの基本(46)|ハム

古代、中国語の「ハン」が語源という説もあり


今週の大店立地法公示速報


交差点

パニックにならない「国民性」



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