≫ウィンドウを閉じる


No.1256-2024/02/12

新スローガンは「地元に、新しいつながりを。」

3月スタートの新生「フジ」、本社を広島へ

(広島市内のホテルで「新生フジ経営方針発表会」)


No.1256号

  中四国でリージョナル展開する「フジ」(松山市)とイオン傘下のマックスバリュ西日本(MV西日本、広島市)の経営統合の基本合意から3年。いよいよ3月1日に、広島市に本社を置く新会社「フジ」がスタートする。
  統合を前に1月30日、広島市内のホテルで「新生フジ経営方針発表会」が開催された。イオンとフジの経営幹部が記者会見を開き、「地元に、新しいつながりを。」と言う新スローガンが発表された。また、両社に加え今回は、フジグラン、マルナカ、ザ・ビッグも戦列に加わった。関係者が一堂に会した「新生フジこころあわせの集い」も開催され、新しい企業文化を創り出すことを誓い合った。


「合併したら、何が違うん?」と


◇…統合で店舗数は中四国と兵庫県で514店となるが、「フジ」「マックスバリュ」「マルナカ」などの屋号は、そのまま残る。新生「フジ」の新社長になる山口普(ひろし)フジ副社長は記者会見で「現場を重視した経営を目指す」と述べた。2023年度の公表営業収益は7,959億円だが、30年度には1兆円を目指す。デジタル化や店舗改装など3年間で860億円を投じる。


◇…「新生フジこころあわせの集い」では、「新生フジ グランドセッション」のメンバー49人のうち10人が参加。「単にモノを売るだけでなく、従業員目線の企業に」「地元に新しいつながりを」などと決意表明をした。


◇…新会社は広島市南区の広島段原ショッピングセンター内にあるオフィスに移転するが、昼食で入った近くの広島焼きの女店主は、ソバをほぐしながら「合併したら、何が違うん?」と記者に問いかけてきた。日々、店舗で買い物するお客さんが、この統合の成否のカギを握っているのは間違いないが、この質問は正に直球だった。*巻末の「交差点」でも関連記事を掲載


今週の目次




SJW新店レポート

開店後57年経て、若い商圏にアジャストする店舗に建替える
 西友 千歳烏山店
S&Bによる再オープン。環境変化に対応する新たな都市型小型店
 マルエツ プチ 品川橋店


新たな価値創造を国分と|国分グループ本社

58回SM・トレードショー、デリカテッセン・トレードショーでの新提案


注目のこだわり商品

小川珈琲
 有機珈琲豆を使用したアイスコーヒー
山形屋商店
 宮城のソウルフード「仙台麸」。肉代替など用途は多数


この食材 きほんの基本(47)|ソーセージ

ラテン語「sausus」すなわち「塩漬け」が名の由来


今週の業界トピックス

日本スーパーマーケット協会岩崎高治会長・談
 「実質賃金が伸びて可処分所得が増加するという循環が大切」
ヨークベニマル
 大髙耕一路取締役専務執行役員が代表取締役社長に
カスミ
 塚田英明専務取締役が代表取締役社長に、3月1日付け


今週の大店立地法公示速報


交差点

トンネルを抜けると「フジ」も



≫ウィンドウを閉じる