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No.1267-2024/04/29

物流の2024年問題、荷待ち・荷役時間削減対策の切り札

バース予約システム、パレット物流、着実に進み始める

No.1267号

下期にも20店舗体制が実現へ


  シジシージャパンが4月10日(水)・11日(木)、東京ビッグサイトで開催した「CGC合同商談会」では、「物流2024年問題」に関する展示パネルが関心を集めていた。


  物流センターではトラックドライバーの荷待ち時間、荷役時間の削減が求められているが、シジシージャパンでは、自社物流センターで2年前からバース予約システムを導入。今では「荷待ち時間は、以前の2~3時間から今では20分くらいに減っている」(担当者)という。


  バース予約システムは、ウェブ上のスケジュール表の空いている枠に、ドライバーないし荷主が予約を埋めていくもの。これにより「ドライバーはセンターに着いたらすぐにバースに入れ、待ち時間が無くなる。センターもこれまでは計画性がなく、多めに人員を準備していた。それがこのシステムだと商品ごとに入る時間がスケジュール化できるので、現場で作業人員や作業時間をコントロールできる。両方にとっていい仕組み」という。


  積み荷、積み降ろしの荷役時間の削減にはパレット化で対応する。パレットにはT11(1.1m×1.1mの正方形)とT12(1.0m×1.2mの長方形)などがあり、T11は国内流通、T12は海外流通が多いという特徴があるが、積み方を工夫して両タイプに対応している。


  同社では中国、タイからの輸入が多く、両国からは紙製のシートパレットを使用している。T11タイプのボール紙なので薄く、安価で、コンテナ内での積載効率も良いという特徴がある。メーカーの工場からシートパレットで来て、物流センター内でもフォークリフトでそのまま積んで運べるという。「中国も人件費が上がっているので、協力的で動きが凄く早い」と言い、シートパレット・コンテナ数は20年の626から23年は836と増えているがそのほとんどは中国とタイ。国内のパレット率は20年の48%から23年は67%に増えている。


  変更には商品のサイズ、工場のラインなどが係るのでパレット化は簡単ではないが、菓子でもポテトチップスのパレット化が進み、ラーメンも早い段階からパレット化が進んでいるという。


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