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No.1268-2024/05/13

「直接仕入れ・毎日売り切る」販売スタイル 買う気にスイッチが入る「タチヤ楠店」

(名古屋市北区楠4)

No.1268号

  ひと頃は落ち着いたかに見えた値上げラッシュも、再び円安の進行などで上昇気味。「買い物のたびに気がめいる」という人も少なくない。そんな中、愛知県を中心に生鮮食品スーパーを展開しているバローグループのタチヤが4月12日、名古屋市北区に「タチヤ楠(くすのき)店」をオープンした。
  タチヤでは、各売場の担当者が「市場での仕入れ」「店舗への配送」「商品の陳列」「売価の決定と販売」を一貫して行う「仕入れ担当責任制」を取っている。単なるディスカウントではない、「直接仕入れ・毎日売り切る」販売スタイルをのぞいてみた。


連休中は5日間「臨時休業」


◇…名古屋市営地下鉄各線の黒川、栄、上飯田といった主要駅から市営バスで北方向に15~25分の距離にある楠店。北区役所「楠支所」のバス停前にあり、東西の名古屋亀山線と愛知県道161号線が交わる池花町交差点の南東角だ。パチンコ屋の跡地にグループの「V・ドラッグ」と敷地を分け合う形で出店した。


◇…木目調の床で3mはある通路の両側には、特価の青果が山積みになり、突き当たりまで続く。右に曲がると、青果の担当者が外葉を取ったり、パック作業をしている。バックとの仕切りがないので、お客と対面する形で、お勧め商品の名前がポンポンと耳に入る。


◇…奥の突き当たりが鮮魚売場だ。丸魚を主体に、切り身や三枚おろしなどが並び、水槽もある。精肉もお買い得品が多く、ジャンボパックも目立つ。惣菜やインストアベーカリーはない。いわゆる「ゴンドラ」が見当たらず、全体的に平たい360坪の売場だ。特にPRをしなかったのに、遠来のお客も多い。連休中はさぞかしにぎわったと思われるだろうが、5月1日から5日まで「臨時休業」。これも21店目を数える「タチヤ流」だ。
*次号で「タチヤ楠店」の新店レポートを掲載予定


今週の目次




SJW新店・改装店レポート

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FS業態の「タイプB」として開店。MD、内装、レイアウトなど刷新
 フードスクエアカスミ 東茂原店


チェーンストア・コンビニの3月度販売概況

単価上昇も買上点数の改善が見られ好調に推移
コンビニは気温低下の影響受け客数減


今週の業界トピックス

イオン
 吉田社長、中計(21~25年度)の進捗と今後の取組みを語る
セブン-イレブン・ジャパン
 鳥取市内9店舗に「ペットボトル回収機」設置
島田研究室セミナー
 頭の「柔らかい」、これまでとは異なった人材が必要


ベンダー トピックス

日本アクセス AG研、総会開催。2024年度は2,000億円目標


開店情報


深読み直球 (株)島田研究室 島田 陽介

「コンビニ」は、不況にどう応えるか


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・155

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


この食材 きほんの基本(50)|バジル

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今週の大店立地法公示速報


交差点

「記事とデザイン」二刀流に挑戦



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