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週刊ストアジャパン

No.1310-2025/03/31

今週の表紙

今春の賃上げ、物価上昇を上回る妥結水準に

パート時給も正社員以上の引き上げで格差是正進む

―UAゼンセン第2のヤマ場時点で集計―


パートの時給73.8円(6.37%)で10年連続正社員上回る


  UAゼンセンは今春闘における第2のヤマ場とする3月19日時点で妥結内容を集約した。


  正社員組合員は183組合、パートタイマー組合員は115組合が妥結。妥結内容は正社員が妥結総合計(制度昇給、ベア等込)で17,149円(5.38%)、うち賃金引き上げ分(ベア等)は12,237円(3.80%)で、2月の消費者物価3.7%増を上回る賃上げになった。前年と比較できる組合での比較もほぼ前年並みの数字を確保していて、「物価上昇を上回る賃上げの定着に向けた大きな一歩となった」(UAゼンセン)としている。規模別では300人未満の組合の妥結総合計が17,292円(5.73%)と、300人以上の組合17,145円(5.37%)を上回り、中小企業でも高い賃上げが広がってきていると総括。


  パートタイマーの妥結総合計は時給73.8円(6.37%)の引き上げで、10年連続で正社員の引き上げを上回っており、「雇用形態間格差是正の流れが定着してきている」。


  12日の集中回答日の翌日の記者会見で、永島智子会長は「第一の集中回答日では、過去最高となった昨年に続き、3年連続で高水準と言える賃上げ結果となった。今次闘争は2023・2024と続いた賃上げの流れの『定着』へ向けた正念場であり、また正社員と短時間組合員という雇用形態間の格差是正を『加速』する正念場でもある。集中回答日以前から早期・高水準の満額回答で妥結を出したことで、高水準の賃上げの定着と格差是正の加速へ向けた流れをつくり、企業規模間格差の是正についても一定の前進をはかることができた。引き続き、業種・地域における共闘体制と個別支援を強化し、生活向上を実感できる実質賃金の引き上げを実現する」と述べた。


  単組別の妥結内容一覧は16頁に掲載したが、正社員ではさとうが8.00%と最も高く、パートタイマーではヤオコーが109.8円(9.51%)と100円を超えてトップ。


今週の目次





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SJレポート|トライアルホールディングス、
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PBと惣菜で互いの強みを生かす、NBの仕入統合、随時進める


今週の業界トピックス

イオントップバリュ 24年度売上2ケタ増の1兆800億円
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ベンダー トピックス

国分首都圏・千葉県 地域共創。「黒アヒージョ料理コンテスト」開催


UAゼンセン妥結結果一覧 流通部門


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・176

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好調なボディメンテ。今年も「THE DAY.」を継続


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じゃばらいず北山 [じゃばらぽん酢じゃぽん]
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交差点

シンガポールのような景色、大阪に




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