New!

週刊ストアジャパン

No.1347-2025/12/29

今週の表紙

「表紙写真」で振り返る2025年

  1月から12月まで本誌を飾った表紙写真。業界の動きを現場で切り取った「定点観測」だ。2025年、売場の顔付きが変わる瞬間を何度も目にした。値上げで買い物客の表情に陰りが増えたが、適切催事で心が和まされることも。人手不足で乱れた売場は、翌週には見事に元に戻った。写真の内側には、それぞれの担当者の焦りと工夫と、そして少しの意地がある。年末最終号は、その意地に拍手を送りたい。


優駿なAI「優れた騎手の手綱」に


◇…日本チェーンストア協会の「10大ニュース」を眺めると、米騒動は米だけに留まらないことが良くわかる。関連商材の動き、惣菜のメニュー、販促の文言まで、波は押し寄せては返す。サイバー攻撃のニュースが出れば、「明日はウチかもしれない」と笑えない冗談が飛ぶ。


◇…再編のニュースも大きな話題になった。看板やPOPなど多くのものが変化し、お客の目に飛び込んでくる。また、節約志向が強まるほど、PBは単なる安さ勝負ではなくなる。「値段は守る、品質も落とさない」。その矛盾に近い注文を、こなすのが企業の力量になる。人件費が上がる、人も足りない。だから、レジ前の一声、平台の一工夫が、妙に光って見えた。


◇…流行語大賞でベストテン入りした「古古古米」や、創作四字熟語の最優秀賞「古米奮闘」など、世相の言葉もスーパーに関連する言葉が多かった。季節は「二季」になり、年間52週のMDも大幅刷新の時が来たのかも知れない。


◇…2026年の午年はどんな年になるのか。「駆ける」のは売上だけじゃない。あらゆる課題が同時に走る年になる。そのためにも、優駿なAIを「優れた騎手の手綱」として使ってはどうか。その馬力を売場に反映させたいものだ。


今週の目次





SJW新店レポート

総合スーパーダイエーの跡地にイオンフードスタイルとして新規スタート
 イオンフードスタイル 西大島店
JR守山駅前に子育て支援と交流機能を備えた「情報発信基地」オープン
 フレンドタウン守山/フレンドマート守山駅前店


流通羅針盤

カインズ、生産性を向上させた次世代型ホームセンター開設


今週の業界トピックス

イオン
 SM再編、首都圏は「イオンフードスタイル」、近畿はダイエーに
セブン&アイHD
 米国子会社SEIのジョセフ・M・デピントCEO退任へ


メーカー&ベンダー トピックス

日本アクセス
 消費者投票で冷凍食品・アイス・ペットフードのNo.1を決定
マルハニチロ
 AI活用のカット野菜外観検査を実用化
大塚製薬
 VR体験で介護を「みんなの話題」へ
国分グループ本社
 訪日外国人向けに高付加価値な酒蔵体験を検証


フリーデン|2025年の振り返りと2026年の展望

「選ばれる理由」が問われる時代に
小売りの「計画性」を支える“やまと豚”、その供給力と提案力


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・194

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

「産業のコメ」メモリの高騰事情




Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.