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週刊ストアジャパン

No.1346-2025/12/01

今週の表紙

団地や施設を巡回。買い物を楽しみ、会話も弾む現場

「ダイエー名谷店」の移動販売に同行

(神戸市須磨区の介護付有料老人ホーム「エリーネス須磨」で)


  ダイエーが神戸市北西部の「名谷(みょうだに)団地」周辺で11月から始めた「移動販売」に同行取材させてもらった。近畿では大阪の泉北ニュータウンなどで展開しており、ここが10カ所目の試みだ。
  軽トラック2台に約600品目の食料品などを積み込み、団地や老人介護施設などを週6日、1日最大6拠点を巡回する。自由に好きな商品を選べる30分から1時間。コミュニケーションの場として、毎週待ちこがれる時になる。


「販売の人と話すのも楽しみ」


◇…六甲山を背に海が間近に迫る神戸市は、東西に細長い地形が特徴だ。今回訪問したのは、西寄りの須磨区。それも、山を削ってその奥に開発された、ニュータウン「名谷団地」周辺だ。40年にわたって掘り出された土砂は、ベルトコンベアで須磨海岸まで運び出され、ポートアイランドや神戸空港を造成するために使われた。


◇…今は神戸の中心部・三宮から地下鉄が通じている。長いトンネルを抜けると18分で名谷駅に着く。駅前にはショッピングゾーンが広がっており、ダイエーは1980年に名谷店を開設、地域社会に貢献してきた。


◇…道路は広いが、店舗周辺は坂道が多い。高齢で免許を返納したり、足腰が弱くなったなどで、直接来店するのが難しくなった人が増えたことなどから、行政や社会福祉協議会の協力を得て、同社で20店舗目の移動販売を開始した。


◇…団地だけでなく、要望がある老人関連施設にも巡回している。利用者の高齢の女性は「決まった人と話をするだけでは面白くない。販売の人と話すのも楽しみね」と話してくれた。「先週買った柿、おいしかったわ」。「ハーイ、きょうは1個98円ですよ」とすかさずドライバーが返す。会話が弾むのがいい。


今週の目次





SJW新店レポート

ダイエーから継承しGMSとして地域ニーズに応える
 イオンスタイル 市川コルトンプラザ
長年の課題、手狭な売場・駐車場を大幅に拡大し、建て替えオープン
 フレンドマート 南郷店


流通羅針盤

コンビニ3社高騰する主力商材おにぎりの客離れ防止に懸命


本誌創刊28周年記念レポート

“共創型マーケティング”で発信力を高め、幅広い客層に対応する
セブン‐イレブン・ジャパン 代表取締役社長 阿久津 知洋 氏


今週の業界トピックス

日本GLP/日本アクセス 尼崎市の「GLP ALFALINK尼崎」を公開


メーカー トピックス

味の素AGF
 「スマホ片手」ではなく、「二人で向き合う時間」を
東洋水産
 マルちゃん焼そば、タカアンドトシと発売50周年記念イベント
昭和産業
 「お好み焼き・たこ焼きで 栄養まるごと焼いちゃえ!キャンペーン」


開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・192

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


この食材 きほんの基本(69)|ヤマトシジミ

宍道湖、木曾三川、十三湖、小川原湖などが国内生産地


今週の大店立地法公示速報


交差点

カレーが、ちょっと遠くなる日




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